大リーグ・マリナーズのイチロー(31)が、フジテレビで来年正月放送のスペシャルドラマ「古畑任三郎」にゲスト出演することが17日、同局から発表された。3夜連続放送の2夜目のゲストで、田村正和(62)演じる古畑任三郎と真っ向から対決する犯人役。イチローのドラマ出演はもちろん、演技も初挑戦。いったいどんな演技を見せるのか、野球ファンもドラマファンも大注目だ。
夢の出演が決定したのは、イチローが「古畑任三郎」シリーズの大ファンを公言していたため。同シリーズを何度も見ており、各場面などの詳しさはファンを通り越して“マニア”の域という。
ドラマを企画した同局の石原隆プロデューサーは「イチロー選手が全シリーズをご覧になっているほどの熱心なファンだと聞きつけまして。思い切ってオファーしてみたところ、イチロー選手の古畑作品への思いと、こちらの意向とが一致して快諾していただけました。大変うれしく思っています」と大喜びだ。別の局関係者は「快諾していただいて、むしろこちらがビックリしたぐらい。言ってみるもんですね」と語るなど、オファーした方が驚くほどのまさかの出演が実現した。
イチローが演じるのは「マリナーズ・イチロー」。過去に同シリーズに本人役で登場したのはSMAPだけ。台本はまだ仕上がっていないが、同ドラマのこれまでのコンセプト通りゲストは犯人役。メジャーを代表するスターが誰かを殺害して完全犯罪に挑むが、刑事・古畑に追いつめられていくことになる。
イチローは過去に映画「走れ!イチロー」(01年、監督大森一樹)に本人役で出演したが、この時はセリフはなし。今回は“準主役”の立場で、セリフも満載。撮影場所などはまだ決定していないが、世界のイチローの演技にお茶の間はくぎ付けになりそうだ。
「古畑任三郎」は94年の連ドラからスタートした人気シリーズ。来年正月の3夜連続スペシャルでシリーズは終結予定。第1夜は石坂浩二(64)藤原竜也(23)、第3夜は松嶋菜々子(32)のゲスト出演が決定している。