陸上の第82回東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)の予選会は22日、東京・国営昭和記念公園の20キロコースで行われ、東洋大が総合タイム(上位10人の合計)10時間10分17秒で1位となった。上位6校と、関東学生陸上対校選手権(5月)の順位や出場選手数を加味した成績による3校が来年1月2~3日の本大会出場権を獲得した。個人ではメクボ・J・モグス(山梨学大1年・山梨学大付)が20キロによる予選会の最高記録となる57分22秒でトップ。日本人選手では竹沢健介(早大1年・報徳学園)の3位が最高だった。
本大会は前回本大会上位のシード校10校▽予選会通過9校▽それ以外の大学の選手で編成する関東学連選抜の計20チームで行われる。
【総合成績】(1)東洋大10時間10分17秒(2)早大10時間13分56秒(3)国学院大10時間14分21秒(4)山梨学大10時間16分1秒(5)大東大10時間17分5秒(6)城西大10時間17分32秒(7)国士大(8)明大(9)専大=以上本大会出場(7位以下は関東学生対校選手権の順位等を加味した成績による)
【個人成績】(1)モグス(山梨学大)57分22秒(2)ジュイ(流通経大)58分45秒(3)竹沢(早大)1時間0分3秒
▽シード校 駒大、日体大、日大、中大、順大、東海大、亜大、法大、中央学大、神奈川大
○…早大は1年生エースの竹沢が12キロ過ぎから日本人トップの集団から抜け出す果敢な走りを見せ、「本大会でもこのような走りをしたい」と手ごたえも得た。しかしチームは15キロ以降の失速が目立ち、渡辺監督は「練習が足りない。あと2カ月鍛え直さないと」。昨年は10位にわずか22秒及ばないなど3年連続シード落ち。ばん回に向けて気持ちを引き締めた。
○…2位以下に大差をつけてのトップ通過に、東洋大の川嶋監督は「予定通り。練習や調整がうまく行ったのが表れた」と満足顔。昨年までの練習では距離を重視したが、今年は個人で7位に入った大西(県岐阜商)ら力のある1年生の持ち味を生かすため、速い動きを意識。それが全体のレベルを上げ、終盤の争いで他校をしのいだ。本大会での目標は6位。川嶋監督は「この好結果で流れに乗り、次回以降上位を狙えるレースをしたい」と意気込む。