新華社によると、中国の南京で行われている全国運動会の組織委員会は21日、中国の陸上女子長距離のエース、孫英傑(26)がドーピング(薬物使用)検査で陽性反応を示したと発表した。
孫英傑は17日、女子一万メートルに出場。31分3秒09で2位に入ったが、レース後の検査で筋肉増強剤のアンドロステロンが検出された。組織委は1万メートルの記録を無効とし、授与した銀メダルもはく奪。22日の5000メートルは出場禁止とした。
孫英傑は女子マラソン世界歴代4位の2時間19分39秒の記録を持ち、2003年の世界選手権(パリ)女子一万メートルで3位。08年北京五輪でメダルの期待を背負う。
2時間21分1秒で4連覇を達成した16日の北京国際マラソンは、検査で陰性だった。このため、同マラソンの成績は取り消されない。
12日に開幕した全国運動会で、薬物違反者が報告されたのは初めて。(共同)