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プロ野球:ドタバタ、ドラフト 抽選「当たり」勘違い

作者:未知  来源:每日新闻   更新:2005-10-4 5:11:00  点击:  切换到繁體中文

3日行われた高校生を対象にしたプロ野球のドラフト会議で、入札抽選方式の1巡目指名を巡り、選手の交渉権を獲得した球団が誤って発表されるトラブルが起きた。

 入札抽選方式の1巡目で、陽仲寿選手(福岡第一高)を日本ハムとソフトバンクが重複指名。抽選でくじ引き用紙の右側に押されているNPB(日本プロ野球組織)の印を見て、「当たり」と勘違いしたソフトバンクのアピールで、NPBはソフトバンクの交渉権獲得を発表。辻内崇伸選手(大阪桐蔭高)を巨人とオリックスが重複指名した際にも、「当たり」と「外れ」が逆転して発表される同様のトラブルが起きた。「外れ」とされた日本ハム、巨人の抗議でNPBが確認した結果、日本ハムが陽選手、巨人が辻内選手の交渉権を獲得したと訂正された。

 抽選に使用されるくじ引き用紙は二つ折りで、用紙を開くと当たりくじの左側には「交渉権確定」の文字が印刷されている。NPBによると、抽選後に会議を主催する小池唯夫議長(パ・リーグ会長)が確認することになっており、発表前の確認が不十分だった。

 ソフトバンク・王貞治監督は「NPBのハンコがあったので、当たりだと思った。のどから手が出るほど欲しい選手だったので、(当たりだと)錯覚した」と話した。【徳丸威一郎】

 ◇タカ決定…暗転陽選手

 福岡第一高の台湾人留学生、陽仲寿選手(18)は、福岡市南区の同校で会見。当初、地元のソフトバンクとの発表を受けて喜びを表していたが、突然の“逆転”に、動揺を隠せず、会見を一時中断するハプニングがあった。

 抽選でソフトバンクの王貞治監督がくじを高々と掲げると、監督と校長は「やった!」と手をたたき、陽選手は顔を真っ赤にして目頭を押さえた。

 続く会見では「うれしい。1軍で試合に出たい」と喜びを満面の笑みで表現した。

 しかし、会見の途中で、日本ハムだったことを知らされて動揺し、会場を退出。約30分後に戻った陽選手は「(指名は)うれしい」と答えたものの、日本ハムの印象を問われても言葉に詰まり「分かりません」と一言。ショックを隠せない様子だった。【錦織祐一】

 ◇一転巨人、ハッピー辻内投手

 突然の「逆転劇」を受け、辻内選手が在籍する大阪府大東市の大阪桐蔭高では、2度も記者会見が開かれた。

 当初、辻内投手はオリックスの印象を問われ「素晴らしい球団に指名され、うれしい」と語ったが、表情はぎこちなく硬いままだった。その後、西谷浩一監督に巨人から電話が。「なぜ外れたチームから……」といぶかりながら受けると、巨人関係者は「間違いなく交渉権を獲得しました」。

 その時、辻内投手は会見場でカメラマンに囲まれてガッツポーズの撮影中。手を挙げながらテレビ画面に目を向けると、「辻内は巨人に」とのテロップが見えた。急きょ開かれた2度目の記者会見。「小さいころから巨人ファン」。辻内投手がそう語って満面に笑みを浮かべると、会場は笑いに包まれた。


 

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