TBSは17日、日本エンタープライズの100%子会社・因特瑞思(北京)信息科技有限公司(エンタープライズ北京)と中国情報を発信するサーチナが95%出資する新秦商務咨詢(上海)有限公司(上海サーチナ)との3社で、日中双方でモバイルコンテンツを中心とした事業を展開する新会社を設立することで合意したと発表した。
資本金は3000万円、56%をエンタープライズ北京が、34%をTBS、残りの10%を上海サーチナが出資。北京市当局への申請は10月中に行う予定。新会社は日中双方でモバイル向けのコンテンツを輸出入し、ライセンス管理を中心に事業を行う。中国端末向けの動画や「着うた」などのコンテンツ制作も合わせて行う。
中国では、06年にも第三世代携帯電話のサービスが開始され、従来よりも質の高い携帯電話向けの動画やゲームの普及が加速、08年の北京オリンピックや10年の上海万博などの世界的なイベントの開催で中国から発信される情報の増加が予想されている。これを受けてモバイルコンテンツ市場も広がるとの期待から新会社が設立された。【牧野哲士】