プロ野球界に最も貢献した監督、選手らに贈られる正力松太郎賞の選考委員会(川上哲治議長)が2日、東京都内のホテルで開かれ、今年の受賞者にロッテを31年ぶりの日本一に導いたボビー・バレンタイン監督(55)が満場一致で選ばれた。外国人の受賞、ロッテからの選出はともに初めて。同監督には賞金500万円が贈られる。
選考委で候補となったのはバレンタイン監督だけ。3年連続パ・リーグ勝率1位のソフトバンクを率いた王貞治監督、連続フルイニング出場を続ける金本知憲外野手(阪神)、セ・リーグで初めてシーズン200安打(202安打)を記録した青木宣親外野手(ヤクルト)の名前も出たが、候補には至らなかった。
川上議長は「外国人でありながら、日本の国民性を理解していた。選手を休ませながら起用した采配(さいはい)も画期的。また、試合前にサインをするなど、ファンサービスも評価したい」と選考理由を説明した。 (時事通信社)