米大リーグ、マリナーズは1日、長谷川滋利投手と来季の契約を結ばないと発表した。長谷川は退団することになり、来季について「ゆっくり考えたい」と語った。(シアトル共同)
長谷川滋利投手 チームの成績はともかく、個人的には満足のゆくシーズンだった。自由の身になったので、今後についてはゆっくり考えたい(共同)
◇「個人的にはそれなりの満足があるシーズン」
長谷川がマリナーズのユニホームを脱ぐことになる。「チームの成績はともかく、個人的にはそれなりの満足があるシーズンだった」と現在も余力を残していることは確かで、来季はどんなユニホームに袖を通すか。
今季、オープン戦、シーズン序盤ともまずまずの結果と手応えを挙げながらハーグローブ監督の起用方針は主に敗戦処理だった。それでも腐らずに46試合に登板し、66回3分の2で防御率4.19は悪すぎる数字ではない。メジャー9年間で通算720回以上投げ、防御率3.70。経験十分、故障が少なく使い勝手もよいとあって、今後、数球団が獲得を申し出る可能性がある。
しかし、オフの選手編成はどのチームでも高年俸の主軸打者、先発投手が優先される傾向が強い。中継ぎ専門の長谷川の名前が浮上するとしてもまだ先の話だろう。本人もそれを承知の上で「今後についてはゆっくり考えたい」とストーブリーグを静観する構えだ。(共同)