サッカーの欧州連盟(UEFA)カップは3日、英国・ボルトンなどでグループリーグを行い、中田英寿が所属するH組のボルトン(イングランド)は1-0でゼニト(ロシア)を降し、勝ち点4として同組首位に立った。中田英は先発で後半21分までプレーしたが、得点には絡まなかった。
A組のハンブルガーSV(ドイツ)はバイキング(ノルウェー)を2-0で降し、2連勝の勝ち点6で同組トップ。高原直泰は出場しなかった。(共同)
◇監督から信頼 主力押しのけ
アラダイス監督が「ボルトンは雨が多いけど、2日続きでこれほどひどいのは見たことがない」と驚いた悪天候。芝生の上に水が浮き、パスが途中で何度も止まる難しい条件で、中田英は持ち味を発揮できなかった。
前半19分、左サイドで意表を突くスルーパスを通して地元ファンを沸かせたが、踏ん張りの利かないピッチで攻守ともにプレーしづらそうだった。同20分に左足で狙ったミドルシュートも、きちんとミートせずに大きく外れた。
それでも監督からの信頼は試合ごとに増している。故障していたオコチャが、前の試合から戦列復帰。この夜は先発が有力視されたが、長年チームを引っ張ってきたベテランを押しのける形で中田英が先発した。
試合後、英国の記者に新天地への順応ぶりについて聞かれ「うまくいっている。結果にもそれが表れている」とにこやかに応じた。ボルトンは初出場の欧州連盟カップでH組首位に立ち、国内リーグは5位。中田英にも充実のシーズンだ。(共同)