サッカーのイタリア1部リーグ(セリエA)ユベントスが好調だ。セリエAと欧州チャンピオンズリーグ(CL)1次リーグA組ともに首位に立つ。両大会合計でチーム最多の10得点を挙げているフランス代表FWトレゼゲの活躍が光る。
2日の欧州CLでは、バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)から2得点し、2-1の勝利に貢献。その先制点は、本人が「すごく光栄なこと」と感無量の表情を浮かべたのもうなずけるゴールとなった。ユベントスでの公式戦通算105ゴール目で、「将軍」プラティニの記録を抜いたからだ。
同じフランス人でもあり、トレゼゲは「クラブの歴史に名を刻み、ファンの心に永遠に残り続ける」と尊敬してやまない。ただ、80年代のユベントスの代名詞的存在だった大先輩にこそ及ばないが、自身もこのチームで6季目を迎え、すっかり看板選手になった。カペロ監督は「ペナルティーエリア内でのプレーで彼の右に出る選手はいない」と賛辞を惜しまない。
アルゼンチン人の父はフランスでプロとしてプレーした経験を持つ。その才能を譲り受け、190センチの長身とたぐいまれな得点感覚に恵まれた。昨季は故障や病気で不本意なシーズンを送ったが、完全復活した。28歳となり、絶頂期を迎えた今季が最高のシーズンになるかもしれない。(共同)