住友信託銀行が旧UFJホールディングス(現三菱UFJファイナンシャル・グループ)を相手取り、旧三菱東京フィナンシャル・グループとの信託部門の統合差し止めと損害賠償を求めた訴訟の口頭弁論が7日、東京地裁(山崎勉裁判長)で開かれた。住友信託は三菱UFJの経営統合を受けて、統合差し止めの請求を取り下げる意向を裁判長に示し、争点は賠償額に絞られた。裁判はこの日で結審し、判決は2月13日に言い渡される。
統合差し止め請求の取り下げについて、住友信託側は「訴えの利益が失われた」としている。
一方、損害賠償について、住友信託は1000億円を請求。これに対しUFJは、住友信託が統合で基本合意していたUFJ信託との準備にかかった数億円が相当、と反論し、和解協議は決裂していた。【平地修】