SMAPの香取慎吾(28)主演で来年1月9日にスタートするフジテレビの連続ドラマ「西遊記」(月曜、後9・00)のオーストラリアロケが、7日までに公開された。気温30度を超える砂地での撮影は、苦労の連続。香取も「一生忘れられないぐらい大変」とこぼしたほどだ。
「西遊記」ならではの砂漠シーンに選ばれたのは、シドニーから車で約5時間のニューサウスウェールズ州ストックトン砂丘。四輪駆動車に乗り換えなければたどり着かない砂地のど真ん中だ。
孫悟空役の香取をはじめ、三蔵法師の深津絵里(32)沙悟浄の内村光良(41)猪八戒の伊藤淳史(21)らは撮影に奮闘。香取が「オーストラリアに来たぜ!と撮影は始まったが30分ぐらいでその空気はなくなった」とこぼせば、内村も「最終回に天竺(てんじく)にたどりついたら自然と泣くんじゃないかな。映画なみのスケール」と苦笑いした。
撮影隊を悩ませているのが、ハエと砂。大量発生したハエは、油断すると衣装が真っ黒になるほどたかる。ハエが飛んでNGになることもあり香取は「一生ハエのこと嫌い!許せない!!」とプンプンだ。
また、一行が砂漠を旅するシーンには出演者以外の足跡が映ることが厳禁。スタッフがブラシで跡を消しながらの撮影で、NGが出たら別の場所に移動してやり直す。気の遠くなる作業が続いた。
とはいえ、過酷な撮影だからこそ作品には自信も。香取は「見たこともない格好いい映像。すごいことをやっています」と胸を張る。
ドラマはロケや最新CGを駆使し従来の「月9」の予算を大きく上回る空前のスケール。毎回ゲストが登場予定で、香取は「SMAPのメンバー?来てくれたらうれしい」と期待を膨らませた。