プロ野球セ・リーグは10日、東京都内で開いた理事会で投手の「2段モーション」について協議し、21日の野球規則委員会で、腕の動きの反則基準緩和を求めることを決めた。
野球規則は、下ろした足を再び上げるなどの投球動作の中断や変更を禁じており、国際基準に合わせて来季から適用が厳格化される。審判員が各球団の秋季キャンプを回って禁止を徹底しているが、両腕を振り上げた後で、一度動作を止めることも違反とみなされる例などが相次ぎ、選手たちから不満が噴出している。セ理事会では、「あまりにも混乱するなら、手(腕)はもう少し緩和してもいいのでは」(巨人・清武英利代表)との意見が大勢を占めたという。
パ・リーグは20日の理事会で話し合う。小池唯夫会長は「交流戦もあることだし、ルールはセとパ統一でやるべきだ」との考えを示した。【安藤由紀】