今年1月の「第37回2005年度ミス日本グランプリ決定コンテスト」(スポーツニッポン新聞社後援)で準ミス日本に選ばれた金山梨紗さん(26)が、9日に発表された司法試験(2次試験)で合格したことが10日、分かった。試験勉強中、気分転換に応募したという同コンテスト本選で「頑張って合格します!」と宣言しており、有言実行で見事難関をくぐりぬけた。
4度目の挑戦で合格率3.71%の難関を突破。「本当にホッとしました。何年も勉強して待望していたものですから」と、金山さんは顔をほころばせた。
弁護士を目指したのは京大経済学部在学中のこと。司法試験に合格したサークルの先輩と接するうちに徐々に興味を持ち、経済の道から司法の道へ方向転換した。
大学を2年間休学するなど、司法試験の勉強に専念したものの「追いつめられないとやらないタイプ」を自認するだけに、なかなかエンジンがかからず、厚い壁にはね返され続けた。
転機は昨年。司法試験2次試験の最初の短答式試験には合格したが、次の論文式試験で不合格。ショックを受けていたところ「記念のつもりで応募した」ミス日本グランプリの関西代表となり、今年の本選へ進んだ。
勉強とコンテストの二足のわらじをはくことになったが「やる気がなくなっていた時だったので、とてもいい気分転換になりました」と前向きに受け止めた。
提出したプロフィルの職業欄には、迷った末に「司法試験浪人生」とあえて記入。本選では審査員らの前で「頑張って合格します」ときっぱり言い切っていた。
準ミス日本として選ばれたあとはイベントにも参加しながら、勉強もラストスパート。「皆さんの前で合格しますと言ったのだから、やらないとダメだなと思いました」と、コンテストでの自分の一言も発奮材料にした。
今後は「最先端の法律の仕事もしたいし、身近な困っている人の相談にも乗りたい」と、来春からの司法修習を経て弁護士の世界へ進む。
▼金山 梨紗(かなやま・りさ)1978年(昭53)11月22日、名古屋市生まれ、大阪育ち。大阪の名門、天王寺高校卒業後、京大経済学部に現役合格。2002年京大卒。趣味は映画観賞。特技は英語。1メートル70、45キロ。B80W53H80。