携帯電話大手3社の05年9月中間連結決算が15日出そろった。携帯電話市場が飽和状態に近づき、新規契約が頭打ちになったことから、3社とも売上高が減少した。しかし、最終(当期)利益では、新規契約の純増件数でトップのauを抱えるKDDIが、前年同期比30.3%増と好調を維持。NTTドコモも利益を確保したが、契約が減ったボーダフォンは減収減益となった。
KDDIは、吸収合併したツーカーの利用者がauに移行し、他社に流出するのを防いだ。ドコモは2年連続の減収だったが、販売台数に応じて販売代理店に支払う報奨金も同時に減ったため、営業費用が圧縮されて増益につながった。ボーダフォンは第3世代携帯電話の機種投入の遅れが響き、契約件数を減らした。【望月靖祥】