大みそかの「第56回NHK紅白歌合戦」で聴きたい曲を視聴者が投票した「スキウタアンケート」の各組上位100曲が21日、同局から発表された。総投票は151万1481件。200曲の中では、今年発売された曲は13曲にとどまったのに対し、引退・解散など現在活動していない歌手の曲は30曲近い。中でも山口百恵さん(46)は3曲ランクイン。引退から25年目の節目でもあり、NHKは粘り強く交渉する。
百恵さんが80年10月、日本武道館での引退コンサートで文字通りマイクを置いてから25年。「もう一度、紅白の舞台で聴きたい」という全国からの熱い声が集まった。
「スキウタ」の紅組上位100曲の中に、百恵さんの歌は「プレイバックPart2」「秋桜」「いい日旅立ち」の3曲が入った。
昨年発売されたアルバム「山口百恵トリビュート Thank You For…」はオリコン最高3位を記録し、20万枚をセールス。今年5月に発売した第2弾も10万枚を売り上げた。
メモリアルイヤーで機運が盛り上がっている中だけに、NHKも「スキウタの上位になった方にはもちろん出演交渉します。百恵さんに限らず、今年の紅白の中で最優先の事項」と明言。
89年の都はるみ、ピンク・レディー、91年の南沙織、01年の森昌子ら、引退したスターの電撃復帰は紅白の目玉。それが百恵さんとなれば、空前の視聴率を記録するのは確実。出演はかなり困難とみられるが、昨年、視聴率が史上最低39・3%に落ち込んだモンスター番組にとってこれ以上ない救世主であることは間違いない。
◇SPEED再結成 可能性大?
解散組や初出場の大物アーティストの中で、実現の可能性があるのが今年8月に再結成ライブを開いたかぐや姫。また、99年の紅白で解散したSPEEDも1夜限りの再結成の可能性がある。一方、オフコース、BOφWY、レベッカなどは再結成の可能性が低い。過去の出場していない大物ではB’z、CHAGE&ASKA、小田和正、高橋真梨子らがアンケートに入ったが、交渉は難航しそうだ。