米アイサプライは22日(米国時間)、最新ゲーム機「Xbox 360」の原価は推計525ドルで、定価(399.99ドル)の1.3倍に上るとの調査結果を発表した。同社によると、ゲーム機はソフトの販売・ライセンス収入で赤字を穴埋めするため、こうした価格設定は珍しくないが、ライバルとの競争の厳しさをうかがわせている。
内訳は、カナダのATIテクノロジーズの特注グラフィック・プロセッサーが141ドルで、全体の26.9%を占め、最もコストがかかる。高品位映像に対応させた結果だ。次に高いのは、米IBMの特注トリプルコア・プロセッサー(3.2GHz)で106ドル、20.2%を占めた。
韓国サムスン電子のグラフィック用高性能メモリー(GDDR、512MB)は65ドル。この3点で全体の6割に達する。そのほか、ウエートが高いのはハードディスクで、10.1%を占めた。来年になれば、ATIとIBMの生産効率が向上し、1台当たり50ドル以上のコスト削減を期待できるという。
日本では12月10日に3万9795円で発売されるが、米国版とは装備が若干異なる。米国ではハードディスクがない廉価版(299.99ドル)も販売しているが、フル装備の方の原価を推計している。【南 優人/Infostand】
アイサプライ
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