産業再生機構の支援下で再建中のカネボウとカネボウ化粧品の支援企業を選定する3次入札が1日締め切られるが、化粧品大手コーセーと投資ファンドの日興プリンシパル・インベストメンツ(NPI)のグループは参加を見送る見通しになった。また、欧州系ファンドのCVCキャピタルパートナーズは、野村証券系ベンチャーキャピタルのジャフコとのグループを解消し、単独で入札に参加する模様だ。
この結果、カネボウの買収戦は、(1)花王・国内投資ファンド3社の企業連合(2)RHJインターナショナル(旧リップルウッド・ホールディングス)を中心としたグループ(3)CVC--の3陣営の争いになる。
コーセー陣営は、カネボウの財務情報不足を理由に再生機構に入札時期の延期を11月中旬に申し入れていたが、再生機構は延期を拒否。同陣営は、スポンサーとしてカネボウを支援するかどうか判断するのに必要な情報が得られなかったため、入札を見送ることにしたとみられる。
再生機構は、入札に参加する各陣営が提出する事業計画や買収額などをもとに、年内にも支援企業を決める見通し。
毎日新聞 2005年12月1日 3時00分