日本高校野球連盟(脇村春夫会長)は9日、大阪市内で全国高校野球選手権大会の運営委員会を開き、来夏の第88回大会開会式が行われる8月6日に、選手から黙とうの申し出があった場合、広島に原爆が投下された午前8時15分前後に「静粛な時間」を10分間ほど設けることを決めた。
今夏の大会では、8月6日の開会式前に、高陽東(広島)の選手が他校の選手に原爆犠牲者への黙とうを呼びかけたが、大会本部との事前の連絡に行き違いがあって、実現しなかった。
日本高野連は「大会行事としての黙とうは、終戦記念日に一本化している」との立場は変えていない。開会式前の集合時に「静粛な時間」を設ける場合についても、「(黙とうするかどうかは)あくまでも生徒の自主性に任せる」としている。