パイやジャムなどの材料に使われる野菜「ルバーブ」の収穫作業が、北海道栗山町の岩崎農場で始まった。真夏を除いて9月上旬まで収穫、全国の菓子店やレストランに出荷される。
ルバーブはシベリア原産で、タデ科の薬草「ダイオウ」の仲間。フキに似た赤い茎に酸味があり、その部分が食用に使われる。繊維質を多く含み、整腸効果が近年注目を集めている。
同農場の岩崎英伯(ひでのり)さん(39)は92、93年のアメリカ・オレゴン州での農業研修でルパーブを知り、帰国後株を輸入して栽培に乗り出した。現在は1.2ヘクタールの畑で約1万2000株を栽培している。岩崎さんの話では「リンゴと梅の中間の味」という。【吉田競】