12日午後0時10分ごろ、カイロから関西国際空港に向かっていたエジプト航空962便(エアバス340型)から「油圧系統の故障で、正常に着陸できない恐れがある」と関空の官制塔に連絡があった。機体に格納されている前脚が着陸時に操作できなくなる可能性があったため、消防の化学車やタンク車などが出動して待機した。同機は、同45分ごろ着陸したが、滑走路南端で停止。同機が搭乗口に向けて動き出すまでの約25分間、滑走路は閉鎖され、後続の十数便に影響がでた。同機はその後、乗客を降ろす作業を始めた。乗員・乗客計99人にけがはなかった。
国土交通省関西空港事務所は、油圧計のオイル漏れがあった疑いもあるとみて調べる。同機は午前10時10分ごろ、操縦席で異常を示すランプが点灯したが、緊急着陸の宣言はしなかった。【奥村隆、稲垣淳】
毎日新聞 2006年6月12日 13時21分 (最終更新時間 6月12日 15時14分)