04年8月の高温蒸気噴出事故で作業員11人が死傷した関西電力美浜原発3号機(福井県美浜町)の運転再開が、9月以降になることが分かった。関西電力が遺族側に大まかな原子炉の起動工程を、14日までに伝えた。
同原発の運転は、5月26日に福井県と美浜町が了承。各種検査を経て、7月中にも再開できる見通しだったが、遺族側が「三回忌を迎える8月までは避けてほしい」と要望していた。関電が遺族の意向に配慮したとみられるが、同社地域共生本部は「遺族との間のことはコメントできない。正式に工程が決まれば、発表する」と話している。【川口裕之】
毎日新聞 2006年6月14日 11時04分