もうじき迎える夏を前に、東京都江戸川区南篠崎4の篠原風鈴本舗では、ガラス吹き職人による「江戸風鈴」の製作・販売に大忙しの日々が続いている。今年は、サッカーボールの絵柄が人気だ。
篠原儀治さん(81)が子、孫、弟子ら8人と運営する同店舗では、炉で溶かしたガラスを吹く伝統的製法で、年間約10万個の風鈴を作っている。4~8月はデパートなどでの実演販売で職人の大半が各地を回る書き入れ時だ。
サッカーボールの絵柄は、日韓共催で盛り上がった4年前にも好評を博した人気商品。篠原さんは「黒い五角形をバランスよく配置して描くのは難しい」と苦笑いしながら作業に追われている。
毎日新聞 2006年6月19日 9時44分