米女子ゴルフツアーのウェグマンズは25日、ピッツフォード(米ニューヨーク州)のローカストヒルCC(パー72)で最終ラウンドを行い、33位からスタートした諸見里しのぶは3バーディー、2ボギーの71で回り、通算3アンダーの285で今季の米ツアーで自己最高の34位に入った。
単独首位で出た張晶(韓国)が70と伸ばして通算13アンダーの275で逃げ切り、昨年のメジャー、全英女子オープン以来となるツアー通算2勝目を挙げた。1打差の2位はフリエタ・グラナダ(パラグアイ)だった。(共同)
宮里藍は予選落ちしていた。
▽諸見里しのぶの話 後半、バーディーチャンスがいっぱいあったが、なかなか決められなかった。久しぶりに、もっといけたという気持ち。でもこれが今の自分の実力かなと思う。(共同)
◇諸見里、次の目標は日本ツアー初制覇
従来の49位を上回り、米ツアー今季自己最高の34位になっても、諸見里の表情は浮かなかった。「久しぶりに、もっといけたという気持ち。もっと練習します」。調子が上向いていたゆえに感じた歯がゆさだった。
8番と11番のパー5に続き、16番(パー4)では第2打をピンそば1.5メートルにつけ、三つ目のバーディー。武器のショットでスコアを伸ばした。悔しがったのは12番の3メートル、17番の2.5メートルなど、バーディーパットをわずかに外したことだ。
予選を突破したのは4試合ぶりだった。決勝ラウンドはともに71とアンダーパーで回ったが「久々に4日間やって、体力が全然ないと感じた。技術面も含め、すべての面でうまくなりたい」と、反省の言葉を続けた。
米ツアーを一時休止し、7月は日本ツアーの3試合に出る。「もちろん優勝です」。向上心豊かな19歳は、次なる目標を日本ツアー初制覇に定めた。(共同)
〇…張晶は通算12アンダーで迎えた17番(パー5)、第3打を1メートル弱に寄せてバーディーを奪い、逃げ切った。勝利を決めると恋人からシャンパンをかけられ、手荒い祝福を受けた26歳は「一打一打に集中した」と、満足感を漂わせた。
昨年の全英女子オープン覇者。今季も前週まで12試合に出場し、6試合でベストテンに入るなど安定した成績を残していた。これで4試合連続で韓国勢の優勝。「誇りに思う」と、童顔の口元を引き締めた。(共同)
〇…パラグアイ出身の19歳、グラナダが67をマークし、2位と大健闘した。今季自己最高の順位に「12アンダーまで伸ばせて、とてもうれしい。堅実なプレーができた」と、言葉を弾ませた。
ツアー本格参戦1年目。成績をポイント化して決定される最優秀新人賞争いでは、宮里や李宣和(韓国)の強力なライバルと言える。「今季の目標は最優秀新人賞。まだ試合は多く残っているし、狙えると思う」と、強気に話した。(共同)
毎日新聞 2006年6月26日 8時15分 (最終更新時間 6月26日 8時41分)