NHKは29日、受信料徴収業務などを委託している会社の20歳代の元社員が、視聴者から総額約5万円をだまし取っていたと発表した。
NHKによると、元社員は衛星放送契約の営業担当で集金は行っていなかったが、在職中の4月中旬、東京都内と千葉県内に住む視聴者2人から受信料の徴収を装って計3万6490円をだまし取った。また、退職後の5月中旬、持ち出した14件の契約情報を利用して、同様の手口で東京都内に住む視聴者から1万5490円をだまし取った。
委託先会社は被害者に全額を返金、元社員を詐欺容疑で警視庁に告発することを検討している。NHKは、委託先会社を1週間の取引停止処分にした。
毎日新聞 2006年6月29日 20時13分