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発信箱:猫村さんの自慢料理 冠木雅夫

作者:未知  来源:mainichi-msn.co.jp   更新:2006-6-5 23:36:35  点击:  切换到繁體中文

「きょうの猫村さん」(マガジンハウス)第2巻の発売はちょっとした話題らしい。書店によっては大々的に平積みになっていて、絵入り手ぬぐいと「猫村せっけん」がセットになった「湯けむりバージョン」という妙なものも並んでいる。それほどの人気ということだろう。面白いので衝動買いしてしまった。

 猫村さんは本名を猫村ねこという、正真正銘のネコである。わけあって家政婦をしている。もちろん人並みに話もできれば掃除もできる。子猫のころ拾って可愛がってくれた「ぼっちゃん」に再会することを夢見ながら懸命に働いている。世話好きなおばちゃん気質で、派遣先の犬神家の家族の問題に首をつっこんでしまう。鉛筆描きの素朴な絵や、猫村さんの古風ともいえる道徳観に、新鮮さを感じる読者が多いのかもしれない。

 著者のほしよりこさんは「1974年生まれ。関西在住」以外ほとんど公表していない謎の漫画家である。03年からネット上で1日1コマずつ連載していたのが昨夏に単行本化され、広く知られるようになった。老若男女にファンが広がる一方、傑作に推す漫画評論家も相次いだ。「電車男」(新潮社)はじめネット発の本の例は多いが、マンガの大ヒットは珍しいそうだ。なおネット連載はマガジンハウスのサイト内で続いていて(登録制)、きょうは第2巻の最後に近い1019コマ目である。

 猫村さんはネコムライスという料理が自慢で、よく人に食べさせたがる。小魚が入っていて目玉焼きが載るとネコムライスエッグになる。一度私の家に来て作ってほしいものだ。(編集局)

2006年6月6日 0時22分 (最終更新時間 6月6日 0時25分)


 

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