歌手大塚愛(23)が初主演映画「東京フレンズ The Movie」(監督永山耕三)の米ニューヨークロケを行った。プライベートを含めても初めて訪れた世界のエンターテインメントの中心地。「大胆で本能のままという印象。いつかこっちで路上ライブをやりたい」。シンガー・ソングライターとして大きな刺激を受けたようだ。
マンハッタンで約1週間行われたロケ。監督の意向で観光地ではない町中での撮影が多く、スタッフも半分は地元の人。永山監督が「この街の空気を感じてくれたと思う」と話すほど、大塚は溶け込んでいった。
ロケに立ち会った警官と友達のように仲良くなったのをはじめ、街行く人に積極的に「Hello」。日本ではあり得ないことで「自分にあったかみがあるなあと感じられて、なんかうれしい」。
「あの曲知ってる?この曲知ってる?」。話が盛り上がるうちに、いつしかニューヨーカーたちと「カントリーロード」や「トップ・オブ・ザ・ワールド」をハモっていた。「言葉がいくら話せなくても、お互いに知っている曲なら一緒に歌って通じ合える。あらためて音楽はすごいと気付いた」
わずかなプライベートタイムには、ブランドショップが立ち並ぶ五番街や多くのギャラリーが集まるチェルシーを散策。気分はすっかりニューヨーカーで?カメラが回っても手の動きがオーバーアクションに。監督から「ちょっとアメリカ人っぽい」と指導を受けた。
撮影は朝から深夜に及ぶハードスケジュール。時差ボケに加え、納豆定食や中トロ定食が好物の和食派にとっては食生活の違いもあり、体調を崩す場面もあった。それでも「愛 LOVE NY」だ。
「自分の感じたままに生きている街という印象。開放感があって街並みも好み。この経験を今後に生かせればなあ」と触発された様子の大塚。「いつかこっちで路上ライブをやりたい。ホールやライブハウスではなく、そこらへんの街角で。純粋に音楽を通して直接触れ合えるから」と夢を膨らませた。