薬害C型肝炎集団訴訟で、大阪地裁から2億5630万円の賠償を命じられた製薬会社の三菱ウェルファーマ(旧ミドリ十字)と子会社のベネシスが4日、判決を不服として大阪高裁に控訴した。大阪地裁判決は、血液製剤「フィブリノゲン」の不活化処理方法の変更で感染の危険性が増したと判断。85年8月の変更時点以降に投与された9人について企業の賠償責任を認めた。
三菱ウェルファーマは控訴について、「慎重に検討した結果、主張が認められていない点もあり、上級審の判断をあおぐことにした」とコメントした。
毎日新聞 2006年7月4日 11時31分