中型車にもかかわらず小型車に設定したETC(自動料金収受システム)で不正通行を繰り返したとして、静岡県警高速隊などは4日、静岡市清水区宮加三、建築業、植野充成容疑者(36)を道路整備特別措置法(通行方法の指定)違反の疑いで逮捕した。県警によると、ETCの不正使用による逮捕は全国初という。
調べでは、植野容疑者は6月6~15日、中型トラックより通行料の安い普通車区分に設定したETCを使い、東名高速道路清水インターチェンジなどを3回利用し、正規料金2500円を1900円で通行した疑い。容疑を認めている。
植野容疑者は04年9月に、本来は普通車区分の1.5トントラックを改造し中型車区分にしたという。その際、ETCを故意に更新しないまま昨年12月~今年6月に計218回、約20万円分を通行したという。【稲生陽】
毎日新聞 2006年7月4日 11時39分