東京下町の夏の風物詩「入谷の朝顔市」が6日、始まった。東京都台東区の真源寺(入谷鬼子母神)の境内や周辺には約120店が並び、浴衣姿の女性ら多くの人々が訪れた。
入谷の朝顔市は江戸時代末期に始まり、大正時代に中断したが、戦後の48年に復活した。
今年は「団十郎」と呼ばれる小豆色の朝顔や鮮やかな青色の朝顔が人気という。墨田区の主婦、大内ふみ子さん(59)は「嫁いでから20年以上、毎年来ています。お中元で知人に贈ると『朝顔を見るために早起きできる』と喜んでくれる」と笑顔で話していた。
朝顔市は8日まで開かれ、約40万人以上の人出が見込まれている。【木村光則】
売り手の威勢の良い掛け声が響く
中、みずみずしく咲く朝顔=東京都
台東区入谷で6日午前8時36
分、小出洋平写す
毎日新聞 2006年7月6日 11時03分 (最終更新時間 7月6日 11時18分)