大阪府豊中市の主婦、辻森早苗さん(58)が自宅で殺害された事件で、府警豊中署捜査本部は9日午前、三男で大阪大工学部4年の耕平容疑者(24)を殺人容疑で送検した。「生活態度や2回留年したことを日ごろから注意され、うっぷんがたまっていた」と容疑を認めている。
調べでは耕平容疑者は5日午前9時半から同10時ごろの間、自宅1階応接間で、早苗さんの後頭部を背後からハンマーで十数回殴打して殺害した疑い。
耕平容疑者は事件後、強盗の仕業にみせかけるため、家中を物色するなど偽装工作をしていたほか、現金約30万円を持ち去り、一部を抜き取って近くの公園に隠していた。凶器のハンマーも川に捨てるなどし、同日午後はパチンコをしていたことも明らかになっている。
毎日新聞 2006年7月9日 14時34分