名古屋市緑区鳴海町の緑生涯学習センターで8日、戦争体験を語り継ぐ集い(戦争体験を語り継ぐ会=渡辺正彦会長=主催)が開かれた。約70人の親子連れなどが参加。「すいとん」の試食も行い、平和の大切さを実感していた。
語り部として招かれた同区の伊藤万平さん(85)はミャンマー(ビルマ)での軍隊体験について語った。また東郷町の諸輪中の生徒4人は「祖父母たちの太平洋戦争」を発表し、ギターの伴奏で「世界に一つだけの花」を披露した。同中の日高詩織さん(3年)は「今の日本は裕福ですが、考えなければならないことも多い」など話した。
すいとんの試食会では、子供たちは「おいしい」と反応。戦時中に“本物”を食べたお年寄りは「貧しくて、汁の中にはイモの葉と茎しか入っていなかった」と思い出を語った。【淡河俊之】
毎日新聞 2006年7月9日 16時46分
すいとんを試食する中学生ら=名古屋市緑区の生
涯学習センターで