ゼロ金利解除後の短期金融市場は、日銀の新しい誘導目標0.25%を上回る動き。市場関係者は「金融機関が新たな誘導目標での取引に慣れてくれば、急激な金利変動は少なくなる」と見る。
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新卒者をめぐる労働市場は、あっという間に買い手市場から売り手市場に。就職氷河期から温暖期への転換は予想以上に早い。戸惑うのは、人手はいつでも確保できる時代に慣れた人事担当。常態化したゼロ金利や人手過剰からの脱却に「慣性の法則」が抵抗する。
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気候の変化は想像以上に急速に進むと「異常気象の正体」(コックス著、河出書房新社)。大きな変化は急激に起こり、対応に失敗した後に「慣れ」の恐さを知る。
毎日新聞 2006年7月19日 12時43分