社会人野球のクラブチーム「茨城ゴールデンゴールズ（ＧＧ）」の萩本欽一監督（６５）は２３日、チーム存続を求める署名活動をした茨城県稲敷市とつくば市を訪れ、後援会やファンに感謝の意を伝えた。萩本監督は「茨城のみんなのおかげで存続できた。もう欽ちゃん球団ではなく市民球団。襟を正して、野球をしたい」と決意を語った。

　萩本監督は同日午前１１時ごろ、つくば市の桜商工会を訪問。「つくば応援団実行委員会」から約７０００人分の署名を受け取ると、「まだ自分の中では迷っていたが、ここに来て見えない温かさに触れてよかった」と感激した様子。

　午後からは、本拠地・稲敷市柏木の桜川総合運動公園野球場で、集まった２０００人の市民を前に、マイクで「今日が新ＧＧの出発です」とあいさつ。球場に拍手と笑顔が広がった。同市古渡の建築業、横山淳さん（２５）は「こんなに人を集められるのは欽ちゃんだけ。やめると言ったら、また署名活動します」と笑った。【栗本優、原田啓之】

毎日新聞　2006年7月23日　19時06分