滋賀県の嘉田由紀子知事は24日、「凍結」を公約した東海道新幹線新駅の建設予定地・栗東市と周辺6市を訪問し、市長らに凍結の意向を伝えた。栗東市の国松正一市長は「承服できない」と反対を表明。周辺市長らは、状況を見守りたいとの意向を示した。
新駅建設では昨年12月、周辺市などでつくる促進協議会と県、栗東市の3者がJR東海と協定を締結。凍結には、周辺市の協力が不可欠となる。
20日の就任あいさつに続き2度目の訪問となった栗東市では、国松市長が「(新駅誘致開始から)20年以上の歳月を重ねている。短時間の会談で凍結は承服できない」と述べた。一方、周辺市長らは「ルールに従った手続きを」「もう少し時間がほしい」などと話し、賛否を明確に示さなかった。
嘉田知事は25日、東京都内でJR東海側と会談する予定だが、「協定破棄には言及しない」としている。【阿部雄介、高橋隆輔】
毎日新聞 2006年7月24日 22時51分