日本郵政公社は27日、赤字経営が続いている「かんぽの宿」など全国16施設を新たに廃止すると発表した。03年の公社発足以降進めている不採算施設の整理の一環。公社では07年10月の郵政民営化までにさらに廃止する施設を追加するかどうか検討する。
来年3月末で廃止されることが決まった「かんぽの宿」は、山中湖(山梨県)▽鹿教湯(かけゆ、長野県)▽能勢(大阪府)▽但馬海岸豊岡(兵庫県)▽鳥取岩井(鳥取県)▽三瓶(さんべ、島根県)▽遙照山(ようしょうざん、岡山県)▽武雄(佐賀県)▽指宿(いぶすき、鹿児島県)--の9施設。また、人間ドックなどの診療サービスを提供している簡易保険総合検診センターも、札幌▽仙台▽東京▽名古屋▽大阪▽広島の6センターを来年8月末までに、東京簡易保険会館内の検診センターを来年7月末までに廃止する。
毎日新聞 2006年7月27日