群馬大学医学部付属病院(森下靖雄院長)のホームページ(HP)で、生体肝移植手術後の生存率データが約2年にわたり更新されていなかったことが28日、分かった。同病院の桑野博行教授は「手術を受ける患者や家族には正確なデータを伝えていたが、誤解を与えかねず、申し訳ない」と説明、27日にHPのデータを更新した。
同病院によると、更新されなかったのは第一外科の紹介ページ。00年9月以降、生体肝移植手術を受けた35人の3年後生存率を77.4%とし「全国平均より高い」などと記していたが、最新のデータでは58.4%だった。このHPは総務課が管理し、第一外科が管理する別のHPでは、正しい最新データが示されていたという。桑野教授は「総務課からデータの要請がなかった」と話している。
同病院は24日、昨年11月の生体肝移植手術で過剰投薬のミスがあり、ドナーの50代女性に両足まひの重い後遺症が残ったと発表していた。【伊澤拓也】
毎日新聞 2006年7月28日