健康管理:熱中症・夏ばて予防法 水分補給、忘れずに
◆運動・睡眠・栄養、バランスよく 夏休みが始まった。気をつけたいのが暑さの中の健康管理だ。今年は各地で梅雨末期の豪雨が相次いでいるが、体が暑さに慣れていない梅雨明け直後や梅雨の晴れ間は、特に熱中症を起こしやすいという。専門家に熱中症や夏ばての予防法、体調管理の秘けつを聞いた。【扇沢秀明】 ◇汗かいたら必ず 米女子プロゴルフ界の人気者、ミシェル・ウィー選手(16)は米男子ツアーに挑戦中だった今月14日、熱中症にかかって試合を棄権した。腹痛やめまいなどに耐えてプレーしたが、9番ホールで耐えきれなくなった。ゴルフ場は30度台後半の暑さだったという。 熱中症は、高温環境で発生する障害の総称だ。体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温の調節がうまくいかなくなることなどで起こる。 日本体育協会公認のスポーツドクター、パークサイドクリニック(東京都港区)の稲次潤子院長は「熱中症は鍛え抜かれたスポーツ選手にとっても危険な病気で、夏に運動する際は十分な注意が必要だ」と言う。 汗をかいても水分を補給しないと、体を循環する血液量が減り、脳に血液が行かずに失神することがある。汗と共に失われる塩分などの電解質を補給しないと、筋肉のけいれんが起きる。 さらに症状が進むと、体温が急激に上昇し、頭痛や吐き気、意識障害などを起こす。「熱射病」と呼ばれる状態で、死に至ることもある。 稲次さんは「運動の前に水約200CCをまず飲む。30分以上運動する時は、こまめに水分補給を」と呼びかける。水だけだと電解質が補給できないので、0・1~0・2%の食塩水に砂糖などを加えたり、スポーツドリンクを活用してもいい。 熱中症が疑われたら、すぐに救急車を呼ぶ。また、応急処置として日陰や涼しい場所に運び、服を脱がしたり、水をかけて体温を下げる。 ◇冷房には自衛を 熱中症ほど深刻でなくても、「夏ばて」にやられる人も多い。千葉大学医学部の巽浩一郎助教授(呼吸器内科)は「暑さや冷房の入れ過ぎで呼吸や血圧、発汗などの作用を調節する自律神経の機能が狂い、疲労や食欲不振を起こすのが夏ばて」と説明する。「運動・睡眠・栄養のバランスの取れた生活」が夏ばて防止や解消のかぎだ。 汗をかくと、水分と一緒に体の機能調節に必要な電解質が体から出る。食事では、電解質を豊富に含む野菜や果物、海藻などを摂取したい。疲労回復に効果があるとされるビタミンB群が豊富なウナギを土用の丑(うし)の日に食べることは、理にかなっているという。 よく眠るためには、寝る前に40度ぐらいのぬるめのお湯にゆっくり入るのがいい。血行がよくなり、自律神経の働きを整えてくれる。適度な運動も、快い睡眠を誘う。 冷房のききすぎたオフィスなどでどうしても過ごさなければいけない場合は、「仕事中だけでもカイロを使ったり、冬用の下着をつける自衛策も必要だ」(巽さん)。 ◆梅雨明け直後の気温急変に注意 ◇環境省が予報 環境省は、熱中症予防サイト(http://www.nies.go.jp/health/HeatStroke/index.html)を開設し、熱中症の発生危険度を示す「暑さ指数」(WBGT)の予測値を都道府県ごとに公表している。「暑さ指数」は、気温や湿度、風などのデータから人間が感じる暑さを数値化したもので、予報は当日と翌日の2日分。暑さ指数31度以上(気温ならおおよそ35度以上)は「運動は原則禁止」が望ましいという。 スポーツの練習前に予報をチェックすれば、熱中症の予防に役立つ。 また、同省によると、冷夏でも熱中症はかなり発生する。気温自体はそれほど高くなくても、急に上がった時に起きやすい。体が暑さに慣れていないからだ。 ◇都市化が拍車 熱中症は仕事や日常生活でも起きる。最近は、都市化が熱中症の発生に拍車をかけている。 環境省の検討会が昨年8月にまとめた調査結果によると、東京都区部など大都市部では、熱中症で救急搬送される患者の数が過去20年間で約2倍になった。その主因は、地表の舗装などによるヒートアイランド現象で都市部の気温が上昇したからだという。 アスファルト舗装は、背の低い子どもや乳母車の赤ちゃんにとって特に影響が大きい。夏のアスファルトの路面は50度以上になることもあり、背が低いと、より高温にさらされやすくなる。 体温調節機能やのどの渇きを感じる機能が落ちている高齢者の場合、家の中にいるだけで、熱中症になることがある。環境省大気生活環境室は「高齢者は冷房を入れずに我慢する人も多いが、今の家は気密性が高く熱が逃げないので、大事に至ることもある」と言う。 ◆熱中症予防のポイント◆ ☆外出時は日陰を歩き、帽子や日傘を利用する ☆家ではすだれやカーテンで直射日光を防ぎ、風通しをよくする ☆下着は汗を吸う素材のものがよい ☆のどが渇く前に水分補給をする ☆アルコールは利尿作用があるので禁物 ☆暑くなり始め、急に暑くなった日、熱帯夜の翌日に注意 ☆運動は体力や体調、状況を考慮し、無理しない =環境省の資料を参考に作成 毎日新聞 2006年7月24日 東京朝刊 |
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