イラク復興特別措置法によりイラクで輸送活動にあたっている航空自衛隊のC130輸送機が31日、多国籍軍の人員と物資を輸送するため初めてバグダッド空港まで飛行した。陸上自衛隊のイラク撤退後、空自が活動を拡大して初めての運航。政府は同空港周辺を「非戦闘地域」と認定しているが、航空機を狙った銃撃が散発的に続いており、安全確保が大きな課題となる。
31日は、クウェートのアリアルサレム空軍基地からバグダッド空港まで輸送にあたった。空自はこれまで、陸自物資を中心に南部のタリル空港とクウェート間の輸送を行ってきた。
当初は28日にも国連職員を輸送する予定だったが、人員や物資に事故があった場合に関する国連との補償交渉が難航したため、多国籍軍支援から開始した。【古本陽荘】
毎日新聞 2006年7月31日