笑顔を見せながら近所同士で挨拶を交わす住民ら=長野県岡谷市湊地区で1日、池乗有衣写す
記録的な豪雨による土石流で7人が死亡した長野県岡谷市湊地区の避難勧告が1日朝、解除された。長野県などは土石流が起きた川の上流に約1トンの大型土のうや土石流センサー設置し、当面の安全を確保した。7月19日以来、同地区137世帯350人対象に出された避難勧告は、13日ぶりに全世帯で解除となった。
住民の多くが避難していた同市立湊小学校では、午前7時に勧告解除が伝えられると、住民らは早速、まとめた荷物を手に自宅へ向かった。帰宅後は、自宅周辺の土砂の片付けなどに追われた。運送業の花岡聖二さん(41)は「夜までに電気やガスが通れば、今夜からは自宅で過ごしたい。しかし、上流は絶対安全だとはいえないので、不安はある」と話した。
前日の一部解除に続き、1日に解除されたのは114世帯273人。しかし家屋の破損などが激しい12世帯38人はまだ、避難生活を強いられることになり、順次、公営住宅などに入居する予定だ。【池乗有衣】