財務省が1日発表した06年6月の税収実績は、前年同月比1.1%増の1兆9997億円だった。6月末までの06年度税収の累計は前年同期比3.9%減の2兆8288億円、税収見積もり(45兆8780億円)に対する収納率は6.2%(前年同期は6.0%)だった。景気回復を受けて、6月の所得税収は前年同月比6.1%増の9903億円と好調に推移している。
企業が設備投資や、輸出する製品の原材料の仕入れ時に払った消費税の還付(払い戻し)が6月としては最高の約7800億円に達し、6月の消費税収は879億円の還付超過となった。財務省は「設備投資や輸出が好調で還付が増えた。景気には好材料」としている。【山本明彦】
毎日新聞 2006年8月1日