3日午前8時25分ごろ、愛知県常滑市西之口1、自動車部品製造「トーノ工業」(相羽史雄社長)の工場から出火、鉄骨スレートぶき1階建ての同建物延べ約4200平方メートルを半焼した。鎮火に向かっているという。
県警常滑署の調べでは、同日午前8時すぎ、工場内で従業員4人が作業を始めた。このうち男性従業員(61)が部品用の塗料を調合するため、ミキサーにシンナーを入れようとした際、誤って床にこぼし出火した。
男性は上半身に軽いやけどを負った。同署は何らかの原因で、こぼれたシンナーに引火したとみて詳しく調べている。
現場は名鉄常滑線大野町-西ノ口駅間の沿岸地域で、工場周辺は発生した煙で充満するなど一時騒然となった。同線は8時半すぎから約2時間、付近で徐行を行ったが、運行に目立った遅れはなかった。【井崎憲】
毎日新聞 2006年8月3日