自分の飼い猫22匹を放置し死なせたとして、岡山県警倉敷署は3日、広島県福山市春日町1、無職、松本知子容疑者(42)を動物愛護法違反(遺棄)容疑で逮捕した。容疑を認めているという。
調べでは、松本容疑者は岡山県倉敷市西富井の借家で母親と2人で暮らしながら猫数十匹を飼育していたが、汚物の異臭などが激しく家主から明け渡しを求められ、今年3月末ごろ福山市へ転居した際、猫を置き去りにし、遺棄した疑い。
松本容疑者は5月末ごろまでは、時々借家に戻って餌を与えていたが、6月以降は放置。付近の住民が同署に「ノミが大量発生し、悪臭がする」と通報し、家主と署員が同月20日に確認したところ22匹が死んでいた。任意で調べるため再三出頭要請したが、応じなかったため逮捕したという。【佐藤慶】
毎日新聞 2006年8月3日