市内の大通りを埋め尽くした竿燈が「光の稲穂」のように揺れる=秋田市で3日午後7時半、長谷川直亮写す
東北三大祭りの一つで、国の重要無形民俗文化財の「秋田竿燈(かんとう)まつり」が3日、秋田市中心部の竿燈大通りで始まった。提灯(ちょうちん)を付けた大小236本の竿燈が「光の稲穂」となって通りを埋め尽くし、秋田の短い夏の夜空に揺れた。
午後7時半、笛や太鼓のおはやしが祭りの始まりを告げた。はんてん姿の「差し手」が「どっこいしょー、どっこいしょー」の掛け声とともに高さ12メートル、重さ50キロの竿燈「大若」を額や腰に乗せ替える技を披露。観客からは拍手と歓声が上がった。6日まで。実行委員会は4日間で約136万人の人出を見込んでいる。【馬場直子】