日本航空(JAL)が7日発表した06年4~6月期連結決算は、経常損益が355億円の赤字で、最終(当期)損益も267億円の赤字となった。運賃の値上げで赤字幅は縮小したが、原油高騰による燃料費の増加に加えて、安全トラブルや経営陣の内紛などで国内線の旅客離れが長引いていることが響いた。
売上高は前年同期比3.7%増の5222億円。主力の国際線は運賃値上げで同5.2%の増収だったが、国内線は旅客数が同1.6%減ったため運賃は同0.4%の微増にとどまった。燃料費は同101億円増加し、収益を圧迫した。4~6月期に経常利益、最終利益とも過去最高となった全日本空輸(ANA)との差が鮮明になった。【小倉祥徳】
毎日新聞 2006年8月7日