陸上自衛隊が派遣されているゴラン高原の国連兵力引き離し監視軍(UNDOF)の宿営地付近で爆発音がしたことから、隊員が一時、宿営地内の防空壕(ごう)に避難していたことが分かった。隊員約30人にけがはなかった。
防衛庁などによると、爆発音があったのは今月4日。イスラエル側のジウアニ宿営地近くに落ちたロケット弾の爆発音とみられる。着弾数などは不明。レバノンのシーア派民兵組織ヒズボラが発射した可能性が高い。
UNDOFは、イスラエルとシリアの停戦監視と兵力引き離しを監視するためにシリア南部のゴラン高原で74年から活動し、イスラエル、シリアへの物資輸送を行っている。イスラエルのレバノン侵攻で両国間の緊張が高まる中で、隣接するゴラン高原の監視軍でも7月中旬からイスラエル輸送を停止していた。【反田昌平】
毎日新聞 2006年8月8日