栃木県那須烏山市の市立中学で4月、教諭の給食に抗うつ剤「トリプタノール」が混入された問題で、栃木県警生活環境課と那須烏山署は、中学3年の女子生徒に同剤10錠をインターネットを通じて販売したなどとして、薬事法違反(無許可営業)と麻薬取締法違反(営利目的での譲渡禁止)の疑いで、東京都江東区に住む無職の女(24)の逮捕状をとった。
調べでは、女は4月上旬、女子生徒に医師の処方が必要な「トリプタノール」10錠を、1錠50円で無許可販売した疑い。
この女子生徒から錠剤を譲られた友人の女子生徒2人が、担任教諭の給食に3錠分をすりつぶして混入し、教諭が体調を崩したことから問題が発覚。県警は6月、女の自宅を家宅捜索し、約2000錠の薬物を押収していた。【吉井理記】
毎日新聞 2006年8月10日