イスラエル軍は7日夜、レバノンの首都ベイルート南部を空爆した。ロイター通信によると、少なくとも15人が死亡、イスラエル側もレバノン南部ビントジェバイル周辺の戦闘で7日、兵士3人が死亡。戦闘停止に向けた国連安全保障理事会の決議採択の見通しが遅れる中、各地で戦闘が激化している。
イスラエル紙ハーレツ(電子版)によると、オルメルト首相は7日、レバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラのロケット弾発射基地に対する攻撃について「軍は何の制限もない」と強調。イスラエル軍放送によると、ペレツ国防相は7日夜、安保理決議が数日中に採択されない場合、軍部隊を北進させて、すべてのロケット発射基地を破壊すると宣言した。
オルメルト首相は「(イスラエルで)100万人もの人々がシェルターで暮らし続けることはできない。われわれは戦いを止めない」などと説明した。(共同)
毎日新聞 2006年8月8日