警備会社「セコムジャスティック上信越」(新潟市)の元副社長(63)が98年4月から約6年間、駐車場の売り上げを計約7億3000万円過少申告し約5億円をだまし取ったとして、駐車場の管理運営を委託している新潟市土地開発公社は10日午後、詐欺容疑で新潟県警に告訴する。
公社などによると、元副社長は専務だった98年4月~04年5月、JR新潟駅南口駐車場の毎月の売り上げを過少申告し、虚偽の売上報告書を公社に提出。うち約5億円を子会社の収益に不正に繰り入れ、詐取した疑いがもたれている。
同社は東証2部上場の警備会社「セコム上信越」(新潟市)の子会社で、同駐車場の管理業務を下請けしている。元副社長はセコム上信越取締役も兼ねていた。
公社などに6月、匿名の投書が郵送され疑惑が発覚。セコム上信越は不正を認めている。元副社長は7月に解任され、セコム上信越取締役を辞任している。【北上田剛】
毎日新聞 2006年8月10日