米カリフォルニア州議会は31日、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出削減を義務付ける法案を承認した。議会多数派の民主党は、シュワルツェネッガー知事と合意済みで、立法化は確実。
立法化すれば、米国内の州では初。知事は共和党だが、環境対策に関しては、後ろ向きなブッシュ大統領と一線を画する姿勢を示してきた。
法案は、2020年の温室効果ガス排出量を現状から25%削減し、90年の水準に抑える内容。ロイター通信などによると、そのために、08年までに排出量の多い事業所に対し排出削減に関する報告を要求。11年までに排出上限を設定し、削減に向けた具体的措置を策定する。
シュワルツェネッガー知事はこれまでも「連邦政府(の政策)を待たず行動する。カリフォルニア州はこの問題で世界のリーダーとなる」と宣言、環境政策をアピールしてきた。(共同)
毎日新聞 2006年9月1日