証券取引法違反に問われたライブドア(LD)前社長、堀江貴文被告(33)の第2回公判が5日、東京地裁(小坂敏幸裁判長)で開かれ、粉飾に利用したと検察側が位置づける投資事業組合(ファンド)を運営していた投資顧問会社の社長が証人出廷した。社長は「LD株を売却するためだけのファンドをつくった。株売却益をLDに戻して何らかの経理操作をし、粉飾をしたかったのかなと思った」と述べた。前日の同社役員に続き、ファンドはLDのダミーだとする検察側の主張に沿った証言をした。
堀江前社長の公判では公判前整理手続きが適用され、11月末までに計26回の公判が開かれる集中審理となっており、第2回公判は初公判(4日)に続く連日の開廷となった。堀江前社長は初公判と同じように黒っぽいスーツにストライプのネクタイ姿で出廷した。【佐藤敬一】
毎日新聞 2006年9月5日